毛母細胞が髪を成長させる仕組み
毛母細胞と毛乳頭の役割
毛母細胞が髪を成長させるメカニズムについて説明する前にまずは髪の毛の成長と密接な関係がある毛乳頭と毛母細胞について簡単に紹介します。
毛乳頭とは結合組織、毛細血管から構成された毛包の根本に存在する部分です。
結合組織とその他の組織とを結合するための組織で毛細血管というのは動脈、静脈を繋いでいる網目の様な細い血管を指します。
ちなみに毛乳頭では細胞分裂はほとんど行われません。
毛母細胞とは毛乳頭の周囲に存在している細胞のことで、毛母細胞が細胞分裂を行うことで毛髪繊維と毛根鞘が作られます。
毛乳頭には毛母細胞に栄養を届ける、髪の発毛を促す細胞分裂の司令を出す役割があり、毛母細胞は司令を受けて実際に活動する細胞と言うことが出来ます。また髪だけではなく全ての毛は毛乳頭と毛母細胞の連携によって生えてきます。
育毛剤の効果としては毛乳頭、毛母細胞の働きを活発にしたり、頭皮の毛細血管を拡張することで血行を良くして毛乳頭にしっかりと栄養を届ける作用があります。その結果として髪の毛まで栄養が行き渡るので発毛効果にプラスして丈夫な毛が生えてくるので抜け毛予防が期待できます。
ヘアサイクルとは
髪は成長期、退行期、休止期と呼ばれる3つの周期を繰り返し成長します。
10代、20代の内は髪の90%程が成長期で、10%から14%が休止期、1%から2%が退行期という割合となっていますが、加齢が原因でこの割合が変わってきます、また毛周期の長さは体のパーツによって違っていて頭皮は2年から6年程と言えます。
髪の育毛というのは育毛剤等を使用して男性型脱毛症、血行不良により短くなったヘアサイクルを改善することが大切です。
早い人は20代からヘアサイクルが乱れてしまう人がいるので副作用が少ない育毛剤を選び育毛と抜け毛予防を目指してください。
細胞を活性化させる栄養素
亜鉛
亜鉛を多く含む食品は牡蠣、ウナギ、レバーなどを挙げることが出来ます。
そんな亜鉛には毛母細胞の細胞分裂を促進する栄養素として育毛に有効な成分と言えます。
さらに亜鉛は髪の毛の主成分のケラチンを合成するのに必要不可欠な成分です。
また男性ホルモンテストテトロンと結合することで抜け毛の原因であるDHTを生成する5a-リダクターゼを抑制する効果があります。
食品から摂取する分には副作用等の心配はありませんが、サプリで摂取する場合は過剰摂取には気をつけてください。
タンパク質
タンパク質は魚、卵、大豆、乳製品に多く含まれる栄養素です。
特に大豆製品に含まれるイソフラボンには毛母細胞を活発にする女性ホルモンエストロゲンに似た働きがあるので意識して摂取するように心がけてください。
大豆製品は納豆、豆腐、豆乳などが代表的です。
ビタミンB
ビタミンBは豚肉、マグロ、ウナギ、レバーに多く含まれていて新陳代謝をアップし頭皮環境を良くする効果があります。
これらは毛母細胞が髪を生成するために必要な栄養素で多種多様な食品をバランスよく摂取して毛母細胞の活性化を目指してください。
またビタミンB2には頭皮の細胞再生、細胞が生まれ変わる際に不可欠な栄養素と言えますし、毛母細胞の老化を予防し細胞分裂を促す効果が期待できます。
クエン酸とビタミンC
クエン酸と、ビタミンCは毛母細胞に直接関係がある成分ではないのですが亜鉛の吸収率をアップする働きがあります。
クエン酸は亜鉛を包み込むことで体内に吸収しやすい形にするキレート作用があります。
ビタミンCにはそのキレート作用を高めてより吸収力をアップする効果があると言われています。
さらにビタミンCは抗酸化作用があるので頭皮の毛細血管の老化を防ぎます。
また血行を促進する作用があるため新陳代謝が活発となることで頭皮環境の改善を目指せる成分と言えます。
注意して欲しい点はビタミンCは大量に摂取しても3時間程で体外に排出されてしまうので毎日数回に分けてまめに摂る必要があります。
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