育毛剤の種類と成分の違いを理解する
抜け毛予防や発毛効果を期待して、市販の育毛剤を使っている男性も多いのではないでしょうか?育毛剤は、ドラッグストアや通販などで手軽に購入できますし、自宅でのセルフケアにも使用できる便利な商品です。しかし、抜け毛の原因や症状に合っていないものを選ぶと、効果が感じられないまま終わってしまうことがあります。
商品のキャッチコピーや口コミだけで選ばずに、商品の分類や育毛剤に含まれている成分にも注目することが大切です。
成分の効果による分類
発毛剤・・・発毛効果が高い成分が配合されているもので、第1類医薬品と呼ばれています。購入する際は、薬剤師の説明を受けることが義務付けられている商品です。説明を聞くのは面倒に感じる方もいるかもしれませんが、医薬品の1つですから副作用などの情報についてしっかりと聞く必要があります。
【第1類医薬品】リアップ
育毛剤・・・配合されている一部の成分に効果が認められているもので、商品には第2類医薬品や医薬部外品などと記載されています。薬剤師の説明は特に義務付けられていません。
養毛剤・・・髪の毛に栄養を与えたり保湿したりする目的で作られた商品で、化粧品に分類されています。
育毛剤といってもいろいろな種類があり、配合されている成分によって効果が異なってきます。これらの分類については、商品が入っている箱やラベルに小さく記載されていますので、しっかりチェックしておきましょう。
では、原因や症状に合う成分について見ていきましょう。
AGA(男性型脱毛症)・・・早い方では20代から抜け毛が始まり、前髪から頭頂部が薄毛になっていく脱毛症です。AGAは、頭皮に存在する酵素による男性ホルモンの変化が原因であると考えられています。酵素と男性ホルモンが結びつくと脱毛ホルモンを作り出すことが分かっているため、酵素の抑制が重要なカギとなります。
自然の植物から採取されたセンブリエキスやノコギリヤシエキスには、酵素を抑制する働きがあり、脱毛の進行を遅延する効果があるといわれています。ですから、AGAの方は、センブリエキスやノコギリヤシエキス配合の育毛剤を選んで抜け毛を予防しましょう。
センブリエキスやノコギリヤシエキスの効果をさらに高めるには、毛根に有効成分を浸透させることが大切です。ミノキシジルには血行を促進する働きがあり、有効成分を毛根まで届ける効果が期待できます。AGAの方は、これらの成分が配合されている商品を探してみましょう。
頭皮環境による頭皮の炎症・・・20代は油脂の分泌が活発なので、すぐに髪の毛がべたべたするという方もいるでしょう。適度に洗髪していれば余分な皮脂も流れていくのですが、洗髪を怠ると毛穴に皮脂や汚れが溜まってしまいます。そして、雑菌が繁殖していき、フケが多くなったり頭皮に炎症がおきたりするようになります。このような症状がある場合は、殺菌効果や抗炎症作用のある育毛剤を選ぶことが大切です。
グリチルリチン酸ジカリウムやグリチルリチン酸2Kなどの成分には、殺菌効果や抗炎症作用があり、市販の育毛剤にも配合されています。頭皮の炎症やかゆみ、フケなどの症状がある場合は、これらの成分が配合されているか確認が必要です。
使用方法と副作用に注意
育毛剤は、病院で処方される薬とは異なり、効き目が穏やかなものがほとんどです。そのため、1~2カ月で直ぐに効果が出るというものではありません。効果が実感できないからといって育毛剤を大量に振りかけたり、必要以上に使用したりすると頭皮や毛根を傷めてしまう原因になりかねません。これでは、逆効果になってしまいます。
育毛剤を使うときは、使用回数や量をきちんと守ることが大切です。また、ミノキシジルには血管を拡張させる働きがあるため、むくみや吐き気などの副作用が起こる場合もあります。副作用が出た、半年以上使っても効果がない、症状が悪化してきたという場合は、使用を中止して皮膚科などの医療機関に相談してみましょう。
このコラムが気に入ったら
ぜひ「いいね!」をお願いします♪
みんなに役立つ情報をお届けします。